2020 S/S MEN'S JUSTIFIED ERROR

アンダーグランドカルチャーへの憧れ。マイナーに対する敬意。
1990年代とは、そういう時代だったと思う。少なくとも、僕はそうだった。そして今。<アングラ>
や<マイナー>に対する人々の興味はどうだろう?インターネットなくしては成り立たない現在、情報化やグローバル化の余波は確実に人の感覚を蝕み、一律的な方向へと導いていく。人が起こした<エラー>は、どんどん正当化されていくのだ。今、<アングラ>は共通言語でもカルチャーでも。何モノでもなくなりつつある。今回のコレクションでは、かつて<アングラ>がメジャーの土俵においても存在し得た時代を見つめ直し、自分なりの解釈で洋服に落とし込んだ。これらの洋服には。警鐘と敬意が複雑に絡み合っている。
三原康裕